2006年 11月 21日
インテリアと空間の考え方
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D HOUSE(リフォーム)


よく使う照明器具があります。使うことを最初から決めている訳ではなくて、設計が進むにつれて徐々に絞り込まれてゆき、最終的にクライアントにお勧めする事が多いというものです。その1つがルイスポールセン社のミニマルペンダントです。筒型のソケットに、小さなメガホン型のシェードが少し隙間を空けて取り付いているという、極めて単純なデザインです。

採用した理由を後で考えてみると、一番は上手く空間に溶け込むということです。そのシンプルさゆえ、照明器具が目立ちすぎる事なく空間や料理を引き立ててくれます。(ちょっと褒めすぎですね。)又、私自身が照明器具の形そのものは見えないで、光だけが空間の中に存在するのが理想だと思っているという部分もあります。

照明器具に限らず、建物の中に置くすべての物(食器、電化製品、システムキッチン、家具等)を空間に溶け込むかどうか?という発想で見ます。だから、カタログに何千種類のラインナップがあったとしても使えるのは1〜2点だったりして、意外と少ないのです。そして無い場合はオリジナルを製作する場合もあります。製作すれば空間に馴染む事に集中してデザインすれば良いのですから理想的です。製作と言うと高そうですが、場合によっては既製品よりも安くなる事もあります。

突き詰めてゆくとすべての物を製作し、デザインをコントロールしたい衝動に駆られるのですが、現実にはそういう訳にはいきません。生活に必要な物の数は無数に有り、また人のライフスタイルや趣味も多様だからです。
そこで、最近は空間と少しぐらいズレのある(少しというのが重要なのですが)物を置いても気にならないような寛容な空間作り。人と物と空間の調和が保てるような懐の深いデザインの建物を作ることを同時に考えてゆく事が大切ではないかと思っています。

photo by Toshiyuki Numata

# by acehatano | 2006-11-21 14:24 | 建築
2006年 11月 18日
秋の実り(中間報告)
先日かりんの実を蜂蜜に漬け込んでから、今日で1週間目です。
漬けた当初は冷蔵庫に入れると低温のせいで蜂蜜が固まるらしいので吊り戸棚に入れて保管していました。しかし、3日程度で果汁が出て蜂蜜の粘度が下がったのでその日から冷蔵庫保管にしました。
毎朝冷蔵庫を開ける時に良く振っている事もあり、今の所発酵もせずに順調に育っているようです。何だか妙に愛着もわいてきました。
早く味わいたいのですが、このまま順調に育ってくれることを願いつつ、ぐっとこらえてあと1週間待つことにします。

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# by acehatano | 2006-11-18 00:06 | 料理
2006年 11月 16日
ムクの栃板
先日、現在工事中の「A HOUSE」のリビングダイニングに置く予定のダイニングテーブルの材木を銘木屋に見に行きました。クライアントは昔、木工教室に通っていた事もあり木への愛着が深く、テーブルは是非無垢の一枚板で。というのが要望としてあり、同時にテーブルのデザインも依頼されました。

私と相談しながら選ばれたのは写真の栃(トチ)。長さ2.5m以上、巾1m、厚み8cmの一枚板です。倉庫で見たカンナで仕上げる前のその板は荒々しく、異様な迫力を持っています。これが果たして良い雰囲気のダイニングテーブルに仕上がるのか?といった感じですが、栃という木は仕上げると全く別物の表情を見せます。滑るような白い木肌、繊細で雲のような木目の上品な木に変わります。栃ほどその落差が大きな木は無いかもしれません。

上品だけれど、一癖あるこの木。正直私も基本設計時は100%使いこなせているか分からない部分があり、しっくりくるかどうか、何百回も色々な角度で確かめないといけない手強い相手です。しかし、そういう相手を前にすると何だか燃えます。こういう時の設計は木との戦いでもあり、使いこなす醍醐味が確かにあります。

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# by acehatano | 2006-11-16 01:46 | 建築
2006年 11月 15日
使える骨董
私の仕事は建築設計、インテリアデザインです。
常に新しいモノを作る仕事で、基本はモダンデザインなのですが古い物好きでもあります。

仕事の研究と趣味を兼ねて、街を歩いていて骨董屋があるとつい覗いたりします。しかし、骨董と言っても目利きのプロが唸るような凄いレアな一品を買うのでは無く、私は気軽に普段使いできるような手頃な値段のお皿や椀などでインテリアに合うもの、今見ても新鮮なもの、味のあるものを探します。

それらを見ていると、一組の皿や椀であっても形や絵柄に相当ムラがあり、現代の生産基準からすると絶対に合格しないな。と思えるものがあるのですが、逆にそれでも一組のデザインとして成立し、長い年月を経て今も変わらず使えている。ということがとても重要であると思うのです。現代にもそういうおおらかで長持ちするデザインセンスが欲しいなあ・・と見ながら考えています。

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金沢の古道具屋で入手した皿と杯。

# by acehatano | 2006-11-15 01:40 | 建築
2006年 11月 12日
雨の日の風景
せっかくの土曜日だが、あいにくの雨。
こんな日は家の中で読書でもして過ごしたいものですが、あえて雨の日に見たい風景を求めて近江八幡に行くことにした。水郷の町は雨の日が似合うはず・・という直感で。

小雨降る中車で山中越えから湖岸道路を走り、約1時間半で到着。
妻おすすめのバームクーヘンが有名なカフェで休憩した後、町へとくりだした。

予想どうり良い風情である。特に八幡堀は、その幅と高さ、水路のプロポーションがとても良いということもあって最も印象的だった。さらに、そのスケールが少し小さめなので居心地が良い。水面を眺めていつまでもボーッとしていられる感じだ。

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そして、その堀の脇の小道。全体的に自然素材で構成され、建物と道が馴染んでおり雨との相性も良い。しかし・・ごみ一つ落ちていない。このあたりの住人の景観意識の高さと努力によるものでしょうか?感服です。

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やはり、水郷の古い町並みは晴れの日はもちろんだが、雨の日も似合う。
今日も良い風景に出会えた。


※近江八幡で建築というと、ウイリアム・メレル・ヴォーリズ。明治38年にアメリカからやってきたキリスト教伝道師である建築家です。彼は生涯この地に留まり多くの洋館を設計しています。さらにあのメンソレータム(メンターム)を初めて日本に紹介したのも彼、というのもびっくりです。しかし、今回は「水郷の町」と「雨の似合う風景」を見る目的なので彼の作品を見るのは次回にとっておくことにしました。

# by acehatano | 2006-11-12 02:12 | 建築
2006年 11月 10日
秋の実り
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アトリエを移転してから半年。
秋もいよいよ深まり、落ち葉が地面をうめつくしてゆきます。

アトリエのある集合住宅は京都市の中でも特に緑が多く、google earthで見てもその緑地は目立って広いのが分かります。天気の良い日に木漏れ日の中散歩するのはとても気持ちが良いです。

そんなある日、木々の中の一つに貼り紙が。
「カリンの実をまもなく収穫しますので、欲しい方は管理事務所まで申し出て下さい。」季節の旬のものに弱い私としては、即申し込みしました。

それで手に入れたカリンたち。とても立派です。
どうやっていただこうかと考え、カリン酒、シロップ、蜂蜜漬けなどが候補に挙がったのですが、今回は蜂蜜漬けに決定しました。出来上るのが今から楽しみです。

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# by acehatano | 2006-11-10 22:01 | 料理
2006年 11月 10日
プロフィール+連絡先
名称  A.C.E. 波多野一級建築士事務所

代表者  波多野 崇

アトリエ 1  606-8107 京都市左京区高野東開町 高野第三住宅25-504

アトリエ 2  604-8081 京都市中京区寺町通り三条上る天性寺前町538

TEL / FAX  075-723-7570

E-mail  thatano@kyoto.email.ne.jp

web  http://www.ne.jp/asahi/ace/kyoto/

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# by acehatano | 2006-11-10 10:46 | プロフィール&連絡先
2006年 11月 09日
BLOG始めます
本日よりBLOGを始めます。
仕事、趣味等について幅広く書き込んでいきたいと思っています。
よろしくお願いします。

A.C.E. 波多野一級建築士事務所

# by acehatano | 2006-11-09 22:54