2017年 05月 09日
ペチャクチャナイト京都 <PechaKucha Night Kyoto Vol. 25 >
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ペチャクチャナイト京都にスピーカーとして参加します。


ペチャクチャナイトは、2003年に東京の若手のデザイナーたちが自身の作品を発表する為のイベントとして始まり、スライド20枚 x 20秒という決まりの中でプレゼンテーションを行います。
今では世界中にある900以上の都市に広まっているイベントです。


今回のテーマは「ものづくり」です。
9人のスピーカーが参加しますが、そのうちの一人としてこれまでの作品を「風景をつくる建築」という題でお話させて頂こうと思っています。

ご興味のあるかたはぜひお越し下さい!

詳しくはこちらまで。
PechaKucha Night Kyoto
http://www.pechakucha.org/cities/kyoto
https://m.facebook.com/pknKyoto/


日時 2017年5月20日 19:30 - 22:00
場所 MTRL KYOTO   → web site
   (〒600-8119 京都市下京区本塩竈町554 )

# by acehatano | 2017-05-09 18:09 | 作品
2017年 04月 28日
雑誌掲載のお知らせ


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Dari K 本店 」 が商店建築 2017年5月号に掲載されました。
 特別企画 / クラフトを軸にしてつくり出すニューウェーブ・チョコレートショップ

# by acehatano | 2017-04-28 21:33 | 作品
2017年 04月 22日
植物と共に暮らすこと
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春は新緑の季節です。
昨年設計監理した北白川のお花屋さん(+住宅)に伺いましたが、2階と3階の窓辺にも新緑が芽吹き始めていました。

上階のバルコニー状の部分はプランターボックスのサイズに合わせて作った花台です。家の中からも緑が楽しめて、道行く人から見てもお花屋さんらしい、植物に彩られた風景が作れます。さらに、夏は強い日差しが緑の葉っぱに遮られて、涼しく過ごせるという効果も期待出来ます。

街中では周囲の景色が良くなかったり、庭が十分確保できなかったりすることもあると思いますが、鉢植えや屋内の観用植物に囲まれて暮らすというのも良いものです。特に今回はお客様が植物のプロということで、色々インスピレーションを頂いて設計してみました。住む人が植物と共に暮らしながら内外の風景を育てていくということを考えた建物です。


北白川のお花屋さん : joujou flowers
京都の建築設計事務所 : A.C.E. 波多野一級建築士事務所

# by acehatano | 2017-04-22 21:55 | 建築
2017年 04月 13日
クリ無垢材の経年変化について
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竣工してから5年目の「北山の家」に伺いました。
栗の無垢材フローリングが経年変化によって、非常に良い色になっていました。新築の時よりも味わいが増していて、大切に使って頂いているのが分かってとても嬉しい瞬間です。

新築時はどんな色だったのか?確かめる為に竣工直後の写真を見てみると、その大きな違いに驚きます。新しい木の色も好きですが、年月を経て独特の深みが増した色はさらに良いものだと実感しました。

設計 : A.C.E. 波多野一級建築士事務所

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新築時

# by acehatano | 2017-04-13 21:57 | 建築
2017年 04月 05日
家具をつくることについて
家具のデザインを考えることが好きです。良い建築空間をつくるためには、良質な家具が必要だと思っています。
座り心地の良いソファや椅子は特に大切で、毎回設計した住宅に最も似合う椅子をお勧めしたり、ご依頼があった時には設計してつくったりします。

今回は、当事務所で過去に設計したソファと椅子についてご紹介します。

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リビングルームの造作ソファです。適度な柔らかさのクッションと肌触りの良い生地を選びました。
ゆっくり本が読めて、静かな庭が眺められます。




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書斎用の椅子で、ゆったりした幅広の肘掛けが特徴です。
脚と背もたれはナラ材。座面は手編みのペーパーコードを使用しています。





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お風呂用の椅子です。耐水性の高い無節のヒノキ材を使い、
釘や接着材を使わずに、仕口と楔だけで組むことで耐久性を持たせています。




設計 : A.C.E.波多野一級建築士事務所
製作 : 坂田卓也製作所、村上椅子、高橋工務店

# by acehatano | 2017-04-05 22:47 | デザイン
2017年 03月 29日
分かりやすい家づくり入門 「ハウスメーカーや工務店と、設計事務所に家づくりを依頼した場合の違いは?」
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家づくりの依頼先は「設計事務所」の他に「ハウスメーカー」「工務店」という選択肢があります。
ご相談に来られる方から度々聞かれるのが「設計事務所に依頼すると何が違うのか?」というご質問です。
今回はそのご質問に対して、当事務所が普段仕事をしていて感じていることを簡単に分かりやすく解説したいと思います。

(1)設計に対する自由度が高いこと
まず、要望と予算をお聞きして、敷地の形状や周辺環境を読み込み、法的な制限などを調べてから設計に入るのですが、その場合様々な手法を用いて最適な案を模索します。完成した姿を思い浮かべながら、工事の方法(作り方)を考えて、素材を選び図面を書いていきます。その中で、様々な手法の選択について制約が少なければ少ないほど、依頼された要望に一致する良い案が作れると考えています。また、周辺環境に合ったプランや素材なども自由に考えて選べることも大切なことです。

ハウスメーカーの特徴は、量産可能な複数のユニットがあらかじめ用意されていて、なるべくそのユニットの組み合わせから外れないようにしつつ顧客の要望に一致するような案を目指すという点にあります。本来、ハウスメーカーの成り立ちが「量産可能な標準的形式の住宅」というものを考えることからスタートしているからです。標準メニュー以外の要望に対しては、オプションで対応していますが、追加費用が高額になりがちです。あらかじめ想定された標準的な敷地や条件などと一致した時はメリットを発揮します。しかし、現実には多くの要望や敷地条件を読み解いてゆくと、ライフスタイルや好みも様々なので、住宅は標準化という手法のみでは個別の要望に十分に対応することは難しいのかもしれません。

工務店については、注文住宅を中心に工事を行っている会社であれば、基本的に自由な設計が可能だと思われます。ただ、自社の中に総合的なデザイン能力のある建築士が在籍している工務店はまだまだ少ないと感じています。理由は様々ですが、基本的に工務店は施工(工事)を主な業務として考えているので、設計という業務はどうしても後回しになるという性質があるからだと思います。これは、組織の構造的な制約になります。



(2)デザイン性、空間性が高いこと
デザインとは何か?という問いに対して私は「デザインとは条件を整理すること」だと思っています。
それは、論理的なものもありますが、感覚的なものも含めて整理するということです。
例として、太陽光を取り入れる為に窓を付ける、という一つの行為を考えてみます。非常に簡単なことに思えますが・・・・

窓の大きさは?
窓の高さは?
窓の形状は?
開閉操作に問題は無いか?
窓の外にどのような風景が見えるのか?
隣家の視線は気にならないか?
カーテンは必要か?
風が上手く通り抜けるか?
枠の形状は?
眩しすぎないか?
暗すぎないか?
朝、昼、夕方、夜のイメージはどうか?
部屋の大きさに対して適当か?
隣接する窓とのバランスは適当か?
外観における窓のバランスは適当か?
綺麗に光りが差し込むか?
空間をより良く見せることが出来るか?

など多くの検討事項があります。それらを一つ一つ整理して、最もバランスが良く空間に合った「窓」を考えることは熟考を要することです。
その他にも、扉や家具、壁、床、天井など全ての部位に対して最適なバランスについて総合的に検討を行い、形状や機能を整理することで少しずつデザイン性が感じられるようになり、豊かな空間が生まれます。もちろん、2次元では無く、3次元のCGや模型を数多く作って検討を行います。

これだけのことを、実際に考え感じながらデザインすることは、多くのエネルギーと能力を必要としますが、気持ちの良い豊かな空間をつくる為には必要な作業だと思っています。
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(3)コストバランスが良いこと
コストパフォーマンスを良くするコツとして、優先順位を整理してお金を掛けるべきポイントを絞る。という考え方があります。
優先順位の低いところは徹底的に無駄を省いてシンプルにつくることにより、トータルのコストを低くおさえるというものです。この手法も実際は非常にバランスが難しく、コストを優先するあまり削ってはいけない部分まで全てカットしてしまい、残念な住宅が出来上がってしまう可能性があります。
それを避けるには、空間の中で最も大切な要素は何か?を理論的にも感覚的にも、しっかり把握しながらコストダウンをしなくてはなりません。削ってはならない部分と、削っても大きな問題にならない部分をケースバイケースでしっかり見分ける力が求められるのです。それも「デザイン=整理すること」の1つだと考えています。

そして、様々な選択肢の中からベストな手法、工法を用いて進めていくためには、上記の(1)「設計に対する自由度が高い」ということも生きてきます。又、コストダウンした後であっても(2)「デザイン性、空間性が高いこと」が感じられるように、空間の中の最も大切な要素を把握しながらまとめます。


よって、最終的には満足度において大きな違いが生じるのではないかと考えています。



A.C.E. 波多野一級建築士事務所




# by acehatano | 2017-03-29 12:02 | わかりやすい家づくり入門
2017年 02月 27日
分かりやすい家づくり入門「設計の依頼について」2017
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いざ家を建てようと決断し、気になる設計事務所を見つけたはよいけれど、次にどう行動を起こせばよいのか分からない、と思われてはいないでしょうか?
今回はそんな方に向けて、ご依頼頂く場合の一連の流れを書いてみたいと思います。


まず最初は相談の電話かメールをするところから始まります。内容は「家を建てる予定があるので相談したい。」という程度で構いません。折り返し、ご連絡致します。


もし、ご質問がありましたらご自由に書いて頂ければ、分かる範囲でお答えします。そして出来れば、とりあえず早めにお会いさせて頂いた方が良いかと思っています。メールや電話では、正確な意図が伝わらないこともありますし、建築士(私)がどういう人物なのかも分かりません。会ったから、絶対依頼しなくてはならないということもありませんし、相談にも具体的な作業が発生しない限り費用は必要ありません。まず、依頼先として正しいかどうか相性を見極める為にお越し下さい。


そして、実際に会いに行く日が決まったとして、何を伝えれば良いのでしょうか?難しく考える必要はありません。まず建築士として最初にお聞きしたい最も重要なことは、


(1)好きなものや、生活上の楽しみについて

(2)当事務所設計の住宅で気に入った作品

(3)予算

(4)土地の情報(所在地、面積、形状など分かる範囲で結構です)


以上の4点です。

特に(1)の「好きなものや、生活上の楽しみ」については是非ゆっくりお話をお聞きしたいところです。


例えば・・・

・お気に入りの食器、家具、服、植物など

・趣味の音楽、自転車、アウトドア、料理など

・好きなカフェ、公園、お寺など

・庭を静かに眺めること

・子供と一緒に遊ぶこと

・友人同士で集まること

・ゆっくりお風呂に入ること

・書斎でゆっくり読書すること


など、人それぞれに固有の楽しみがあると思います。沢山考えて頂く必要は無く、一つでも十分です。シンプルであればあるほど良い空間になる気がします。沢山ある場合は、ヒアリングする中で整理致します。お聞きしたお話をヒントにして、ライフスタイルに合った快適な空間を作りたいと思っています。


部屋数や広さ、設備や仕上げについては打合せが進むに従って必要な部分を確認しながら、あなたに合った最も快適かつコストバランスの良い家を考えて設計します。なのでご相談前に、具体的な部屋の大きさやプランについてご自身で考えていかなくても大丈夫です。ですので悩む前に、まずは気軽にご連絡下さい。


我々建築士は日々、住宅のプランニングについて考え研究し、住む人と建物と敷地をぴったりフィットさせるという技術を磨いてます。良いプランは一朝一夕で簡単にできるものではなくて、実はもの凄く時間と労力が伴います。特に機能、構造、設備、デザイン、法規と予算のバランスを考えながら、最も有効なプランをつくるのは大変な作業なのです。


だからこそこの大変な仕事を相性が良く信頼できる建築士に任せる、というのが家づくりにおいて大事な一歩ではないかと思います。


まずはお互いの相性をじっくり見極めた上で、よりよい家づくりを進めていきましょう。


※写真は私の好きな場所の一つで、鴨川の河川敷公園です。


A.C.E. 波多野一級建築士事務所 → http://www.ne.jp/asahi/ace/kyoto/CONTACT.htm



# by acehatano | 2017-02-27 17:23 | わかりやすい家づくり入門
2017年 02月 05日
Dari K(ダリケー)本店
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Dari Kはインドネシアでカカオ豆の栽培から収穫後の発酵、乾燥まで深く関わり、京都でチョコレートを製造販売するというユニークなBean to Barのチョコレートショップです。
(※Bean to Bar=カカオ豆の焙煎からチョコレートの製造までを手がけること)

ショップをデザインする前に、オーナーの吉野慶一氏やスタッフの方々から企業の理念、目標、活動、店舗でのオペレーション等について多くのヒアリングを行い、実際にインドネシアのスラウェシ島にあるカカオ農園や現地法人の視察に行き、企業として何を大切にして活動しているのかを知ることからプロジェクトがスタートしました。ヒアリングする中で、空間化が可能と思われる重要事項を整理した結果、以下の3つのコンセプトに沿ってデザインすることとしました。

・カカオ豆からチョコレートが作られる製造工程を見学出来ること。製品としてのチョコレートが出来るまでの過程をインドネシアの農園にまで遡って紹介出来る店舗であること。

・自然由来の素材には着色をせず、シンプルな形状や色彩を用いることによってチョコレートを引き立てる空間を目指す。店舗のデザインは背景であり、商品としてのチョコレートそのものや顧客が主役であるという考えに基づく。

・新商品や、新たなアイデアと活動が店舗のディスプレイに素早く反映されるように大型のショーケースと横長の展示棚や展示台を設置する。
常にフレッシュな店舗のイメージがキープ出来るように、様々なサイズや形状の商品の並べ替えが簡単に出来るようにする。

その他、インドネシアと日本の両国で活動する企業であることから、内装にはインドネシア産の木材やカカオ豆を練り込んだ漆喰壁、土壁などを用いました。漆喰壁は城や民家、蔵などに用いられる日本の伝統的な左官材料です。又、定番商品であるカカオリカー(日本酒)のボトルが良い形だと感じたので、少々手を加えて、木製(チーク材、ウォルナット材)の栓を製作し、天井から吊すインテリアエレメントとして用いました。
単にチョコレートを買い求めるだけの空間では無く、チョコレートやカカオ豆とその産地であるインドネシアについて興味を持って訪れてもらえるような「チョコレートミュージアム」としての店舗づくりを目指しました。


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カカオパウダー入りの漆喰壁


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ガラス張りの厨房

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カカオリカーのボトルを用いたインテリアエレメント

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カカオ豆を練り込んだ土壁パネル

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設計 :A.C.E.波多野一級建築士事務所
施工 :株式会社 高橋工務店
家具 :坂田卓也製作所
左官 :株式会社 丸浩工業
写真 :沼田俊之



お店についてはDari K のHPをどうぞ。

京都市北区紫竹西高縄町72-2(新大宮商店街内。大宮通今宮より二筋北です。)

# by acehatano | 2017-02-05 23:08 | 作品