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2017年 02月 27日
分かりやすい家づくり入門「設計の依頼について」2017
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いざ家を建てようと決断し、気になる設計事務所を見つけたはよいけれど、次にどう行動を起こせばよいのか分からない、と思われてはいないでしょうか?
今回はそんな方に向けて、ご依頼頂く場合の一連の流れを書いてみたいと思います。


まず最初は相談の電話かメールをするところから始まります。内容は「家を建てる予定があるので相談したい。」という程度で構いません。折り返し、ご連絡致します。


もし、ご質問がありましたらご自由に書いて頂ければ、分かる範囲でお答えします。そして出来れば、とりあえず早めにお会いさせて頂いた方が良いかと思っています。メールや電話では、正確な意図が伝わらないこともありますし、建築士(私)がどういう人物なのかも分かりません。会ったから、絶対依頼しなくてはならないということもありませんし、相談にも具体的な作業が発生しない限り費用は必要ありません。まず、依頼先として正しいかどうか相性を見極める為にお越し下さい。


そして、実際に会いに行く日が決まったとして、何を伝えれば良いのでしょうか?難しく考える必要はありません。まず建築士として最初にお聞きしたい最も重要なことは、


(1)好きなものや、生活上の楽しみについて

(2)当事務所設計の住宅で気に入った作品

(3)予算

(4)土地の情報(所在地、面積、形状など分かる範囲で結構です)


以上の4点です。

特に(1)の「好きなものや、生活上の楽しみ」については是非ゆっくりお話をお聞きしたいところです。


例えば・・・

・お気に入りの食器、家具、服、植物など

・趣味の音楽、自転車、アウトドア、料理など

・好きなカフェ、公園、お寺など

・庭を静かに眺めること

・子供と一緒に遊ぶこと

・友人同士で集まること

・ゆっくりお風呂に入ること

・書斎でゆっくり読書すること


など、人それぞれに固有の楽しみがあると思います。沢山考えて頂く必要は無く、一つでも十分です。シンプルであればあるほど良い空間になる気がします。沢山ある場合は、ヒアリングする中で整理致します。お聞きしたお話をヒントにして、ライフスタイルに合った快適な空間を作りたいと思っています。


部屋数や広さ、設備や仕上げについては打合せが進むに従って必要な部分を確認しながら、あなたに合った最も快適かつコストバランスの良い家を考えて設計します。なのでご相談前に、具体的な部屋の大きさやプランについてご自身で考えていかなくても大丈夫です。ですので悩む前に、まずは気軽にご連絡下さい。


我々建築士は日々、住宅のプランニングについて考え研究し、住む人と建物と敷地をぴったりフィットさせるという技術を磨いてます。良いプランは一朝一夕で簡単にできるものではなくて、実はもの凄く時間と労力が伴います。特に機能、構造、設備、デザイン、法規と予算のバランスを考えながら、最も有効なプランをつくるのは大変な作業なのです。


だからこそこの大変な仕事を相性が良く信頼できる建築士に任せる、というのが家づくりにおいて大事な一歩ではないかと思います。


まずはお互いの相性をじっくり見極めた上で、よりよい家づくりを進めていきましょう。


※写真は私の好きな場所の一つで、鴨川の河川敷公園です。


A.C.E. 波多野一級建築士事務所 → http://www.ne.jp/asahi/ace/kyoto/CONTACT.htm



by acehatano | 2017-02-27 17:23 | わかりやすい家づくり入門
2017年 02月 05日
Dari K(ダリケー)本店
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Dari Kはインドネシアでカカオ豆の栽培から収穫後の発酵、乾燥まで深く関わり、京都でチョコレートを製造販売するというユニークなBean to Barのチョコレートショップです。
(※Bean to Bar=カカオ豆の焙煎からチョコレートの製造までを手がけること)

ショップをデザインする前に、オーナーの吉野慶一氏やスタッフの方々から企業の理念、目標、活動、店舗でのオペレーション等について多くのヒアリングを行い、実際にインドネシアのスラウェシ島にあるカカオ農園や現地法人の視察に行き、企業として何を大切にして活動しているのかを知ることからプロジェクトがスタートしました。ヒアリングする中で、空間化が可能と思われる重要事項を整理した結果、以下の3つのコンセプトに沿ってデザインすることとしました。

・カカオ豆からチョコレートが作られる製造工程を見学出来ること。製品としてのチョコレートが出来るまでの過程をインドネシアの農園にまで遡って紹介出来る店舗であること。

・自然由来の素材には着色をせず、シンプルな形状や色彩を用いることによってチョコレートを引き立てる空間を目指す。店舗のデザインは背景であり、商品としてのチョコレートそのものや顧客が主役であるという考えに基づく。

・新商品や、新たなアイデアと活動が店舗のディスプレイに素早く反映されるように大型のショーケースと横長の展示棚や展示台を設置する。
常にフレッシュな店舗のイメージがキープ出来るように、様々なサイズや形状の商品の並べ替えが簡単に出来るようにする。

その他、インドネシアと日本の両国で活動する企業であることから、内装にはインドネシア産の木材やカカオ豆を練り込んだ漆喰壁、土壁などを用いました。漆喰壁は城や民家、蔵などに用いられる日本の伝統的な左官材料です。又、定番商品であるカカオリカー(日本酒)のボトルが良い形だと感じたので、少々手を加えて、木製(チーク材、ウォルナット材)の栓を製作し、天井から吊すインテリアエレメントとして用いました。
単にチョコレートを買い求めるだけの空間では無く、チョコレートやカカオ豆とその産地であるインドネシアについて興味を持って訪れてもらえるような「チョコレートミュージアム」としての店舗づくりを目指しました。


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カカオパウダー入りの漆喰壁


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ガラス張りの厨房

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カカオリカーのボトルを用いたインテリアエレメント

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カカオ豆を練り込んだ土壁パネル

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設計 :A.C.E.波多野一級建築士事務所
施工 :株式会社 高橋工務店
家具 :坂田卓也製作所
左官 :株式会社 丸浩工業
写真 :沼田俊之



お店についてはDari K のHPをどうぞ。

京都市北区紫竹西高縄町72-2(新大宮商店街内。大宮通今宮より二筋北です。)

by acehatano | 2017-02-05 23:08 | 作品