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2013年 04月 27日
アーム チェア (HS02)
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書斎用の椅子をデザインしました。

シンプルで、自然素材を用いた住宅の書斎空間にフィットする。そんな椅子が欲しいというご要望を頂きました。休日に読書をしたり、音楽を聴いたり、パソコンをしたり、趣味を楽しむ為の椅子です。

書斎用の椅子というと、一番に思い浮かぶのがリクライニング機能の付いたメカニカルな事務用の椅子です。アジャスト機能が充実していて機能性は非常に高いのですが、何だか機械的で仕事の続きを家に持ち込むようで気持ちが安らぎません。そういったご意見もありました。

そこで、シンプルな構造で木の暖かな素材感を生かした、住宅の空間にも似合う椅子をデザインしてみました。特徴としては

・ゆったり座れる幅広の寸法
・低めの座面
・大きな肘掛け
・4本の垂直な丸足
・曲げ木による3次曲面の背板
・ペーパーコードの座面
・安定した丈夫な構造

です。特に大きな幅広の肘掛けは125ミリの幅があり、コーヒーカップも置くことが出来、文庫本も置けてしまう余裕のある広さ。この水平に広がる大きな面が、休日のゆったりした気分を現しています。ここで、心地よい静かな休日のひとときを過ごして頂きたいと思っています。

なお、設計製作にあたっては、基本デザインを私(A.C.E.波多野一級建築士事務所)が担当し、詳細デザインと製作は家具作家である坂田卓也氏にお願いしました。確かなもの作りを追求されている坂田氏は非常に質の高い家具をデザイン製作されています。また、デザインのソースは北欧家具の巨匠であるボーエ・モーエンセンのスパニッシュチェアより得ています。


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写真撮影:沼田俊之・波多野崇

by acehatano | 2013-04-27 20:00 | 作品
2013年 04月 17日
椅子の設計
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ブログの更新が少し滞っておりました。その間2件の新作住宅の監理に集中しており、先日無事お引き渡しを終えました。

4年前に竣工した「日向の家」のお客様から、書斎用に使う椅子の設計を依頼されました。
・・・と言ってもご依頼を頂いたのは実は1年以上前のことです。それから、ひたすらコツコツとスケッチを重ね、あんなのも良いしこんなのも良いし、と色々楽しく考え続けてようやく形が見えてきたのが去年の年末でした。(お客様もとても根気良く待って頂けました)そして間も無く、実物が完成する予定です。休日の書斎を過ごす為の少しゆったりした椅子で、木とペーパーコードを使ったナチュラルな素材感の椅子です。

ところで、住宅の設計者が椅子のデザインにも関わるのは、特別な思いがあります。私の敬愛する建築家であるアルネ・ヤコブセン、ミース・ファンデル・ローエ、ル・コルビュジェ、アルヴァ・アアルトらは多くの名作椅子をデザインしています。これは、建築空間にとって椅子というものが大変重要な存在であることを意味していると思います。

私が彼らと同レベルに並べるかというのは無理としても。重要なのは、建築という箱のみに関わって設計するのでは無く、その中身の家具にも関わること。また、建物が完成してから後もより完成度を高める為にデザインを通して再び関われることだと考えています。

by acehatano | 2013-04-17 23:58 | デザイン