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2008年 07月 28日
正伝寺/1996年そうだ京都行こう、の寺
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少し前に正伝寺に行きました。京都市の北部にあり、鎌倉時代1282年に創建された臨済宗南禅寺派のお寺です。庭園は小堀遠州作と言われている、比叡山を借景とした枯山水の借景庭園です。

京都のお寺は、蛍光灯で本来は暗いはずの建物の中を明るく見せたり、観光案内の解説テープを自動再生したりするといった、過剰な観光サービスが行われている残念なところも多いのですが、この正伝寺は比較的何も無く、昔のままの姿が楽しめるお寺です。

本堂の中から庭を見ると、もの凄く明暗のコントラストが強くピンホールカメラの中に居る気分です。でも、これが本来の日本の古典建築の風景です。

by acehatano | 2008-07-28 22:51 | 散歩・旅
2008年 07月 25日
花笠巡行(祇園祭の後祭)
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山鉾巡行の後祭りである「花笠巡行」を見ました。祇園祭のメインは7月17日の山鉾巡行と、その前夜祭である宵山が有名ですが、祭自体は7月29日まで続き、色々な祭事が行われます。中でも、花笠巡行は花笠をかぶった女性、御輿、獅子舞、舞妓さん、鷺の仮装の子供など840名が京都市内を練り歩くという、不思議な祭りです。

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by acehatano | 2008-07-25 09:05 | 散歩・旅
2008年 07月 24日
分かりやすい家づくり入門「設計事務所への依頼の仕方」07
まず、最初は相談の電話かメール、手紙を出すところから始まります。内容は、家を建てる予定があるので相談したい。という程度で結構です。折り返し、何らかの反応があるはずです。
もし、聞きたいことがあれば、何でも自由に書いておけば、分かる範囲で答えてくれるはずです。そして、返信があればとりあえず早めに直接会いに行った方が良いです。メールや電話では、正確な意図が伝わらないこともありますし、建築士がどういう人物なのかも分かりません。会ったから、絶対依頼しなくてはならないということもありませんし、相談にも具体的な作業が発生しない限りお金は必要ありません。まず、依頼先として正しいかどうか相性を見極める為に気軽に会いに行きましょう。

会いに行く日が決まったとして、何を伝えれば良いのでしょうか?難しく考える必要はありません。まず建築士として最初にお聞きしたい最も重要なことは。

(1)家族の生活スタイルについて
 ・家族構成
 ・日常での一日の生活リズム(起床から就寝まで)
 ・休日の過ごし方
 ・理想とするライフスタイル
 ・車の有無
 ・ペットの種類、有無

(2)人とのコミュニケーションのスタイル
 ・家族の団らんについて
 ・来客時のもてなし方、スペースについて(友人、親類、近所づきあい)
 ・子供・夫婦のコミュニケーションについて

(3)生活する上での楽しみ
 ・趣味・嗜好
 ・日常生活で楽しいと感じるとき、好きな時間、安らぐ時や場所(風呂、料理、子供と遊んでいる時など)

(4)予算

以上の4点です。良い家を設計する為には、以上についてはゆっくりお話頂きたいところです。極端な話、この4点が分かれば設計出来ます。
部屋数や広さ、設備や仕上げについて必要な部分を確認しながら、あなたに合った最も快適かつコストバランスの良い家を考えて設計します。これが本来の設計事務所の正しい使い方です。我々建築士は長年に渡り、毎日住宅のプランニングについて考え、研究しています。そこで、住む人と建物をぴったりフィットさせるという技術を磨いてます。そして、これは一朝一夕で簡単にできるものではなくて、もの凄く時間と労力が伴います。特に、構造、設備、デザイン、予算、法規のバランスを考えながら、最も有効な一案をつくるのは専門的知識が必要です。良い家のプランは簡単にはつくれません。だからこそ、この大変な部分を信頼できる建築士に任せる、というのが賢い設計事務所の使い方なのです。なので相談前に必ずしも、具体的な部屋の大きさや、プランについて自分で考えていかなくても大丈夫です。それは、説明を受けながら決めて行けば良いのです。

と、言ってもやはり色々具体的に考えたり、最初に指定しておきたいこともあると思います。ですので、家について考える具体的なポイントを書きます。この中で特に気になる部分があれば考えて、伝えて頂ければ結構です。

(A)家全体に対する要望
 ・外観の好みのイメージ
 ・内観の好みのイメージ
 ・家づくりで重視すること(自然素材、断熱、バリアフリーなど)

(B)部屋別の要望
 ・リビング
 ・ダイニング
 ・キッチン
 ・寝室
 ・子供室
 ・浴室
 ・洗面室
 ・トイレ
 ・書斎
 ・家事室
 ・収納
 ・玄関
 ・その他

(C)庭、外構に関する要望
 ・庭の好みのイメージ
 ・ガレージ
 ・門、塀

(D)設備に関する要望
 ・冷房
 ・暖房
 ・台所設備(コンロ、食器洗い機、浄水器、オーブン、冷蔵庫など)
 ・浴室設備(暖房乾燥機、サウナ、ジャグジーなど)
 ・電気設備(テレビアンテナ、オーディオ配線、インターネット配線など)

(E)構造に関する要望
 ・木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、混構造

(F)工期
 ・希望する完成年月日

もし、設計事務所が信頼出来ると感じ、依頼しても良いと感じたらプランの製作を依頼しましょう。ここから先は具体的な作業に入りますので、事務所によっては有料か、設計契約が必要になる場合もあります。
そして、後日第一案が出てきたら、それを元に打ち合わせを行い、徐々に詳細な部分を決めていくことで設計は始まり、竣工に向かって進んでいきます。





バックナンバーリスト

01「家づくりにかかる総費用は?」
02「家を建てる費用」(工事費)
03「家を建てる費用」(設計料)
04「土地選びについて」
05「良い設計事務所とは?」
06「良い工務店とは?」
07「設計事務所への依頼の仕方」




京都の建築設計事務所・波多野一級建築士事務所
A.C.E. 波多野一級建築士事務所

by acehatano | 2008-07-24 09:50 | わかりやすい家づくり入門
2008年 07月 20日
分かりやすい家づくり入門06「良い工務店とは?」
基本チェック項目

1 工務店の体制
2 施工技術の高さ
3 施工知識の豊富さ
4 設計図の理解力
5 連絡と報告の良さ
6 工事現場管理能力
7 積算能力
8 工事費の適正さと安さ
9 アフターケアの良さ
10 施工実績(品質を重視)
11 地元・施主・他の建築士の評判


設計事務所をやっていると良く分かるのですが、工務店のレベルはピンからキリまでの落差が大変大きく、その選択によって家づくりの成功を大きく左右します。自分の仕事に誇りを持っており、たとえ何も言わなくても設計図上で肝心な部分をしっかり確認し、正確な良い仕事をしてくれるところもあれば、何度注意しても設計図に目を通さず、少し目を離すと間違った施工をし、仕様と違う製品を発注したりするような論外なところまで色々です。
又、それぞれ得意としている分野があります。例えば、メーカー住宅や建て売り住宅の施工を得意としている工務店に注文住宅を依頼するのは、仕事のペースや進め方が違うので無理があります。ですので、得意分野や適性を見極めることも大切です。

基本的に設計事務所に依頼して家をつくる場合は、工務店の選定に関してアドバイスが得られます。それを参考にして工務店を選ぶのが、一番良いと思います。設計事務所は数多くの工務店の工事を監理し、色々な職人の仕事を見ています。又、同業者の仲間から工務店についての良い噂も、悪い噂も入ってきます。ですので、建築士は良い工務店を選択する方法について経験上最もよく知っていると思います。

では、我々はどういうところを注意して見ているか?ということについて書きたいと思います。
工務店を選ぶ時に最も重要なのは、やはり確実な施工をし、後々面倒を見てくれるという「信用と信頼」です。これに勝るものはありません。設計・施工レベルの高い家を施工した実績があり、施主や建築士の評判が良いというのも大切です。そして、誰が担当者で工事現場の監督になるのか?ということを確認し、実際に担当者に面接して色々な話をする中で、知識、判断力、人間性を確認します。工事というのは、設計者、現場監督、職人の連携プレイによって上手く進んでいくものですので、それぞれの担当者個人の能力が高くないと、上手く機能しなくなってしまいます。

人間性について、経験則で全てでは無いですが、話が非常に上手い人や自分の仕事をやたらと自慢する人は注意します。こういうタイプを、業界では口で仕事をする人、と言います。仕事は、行動で示すものであって、職人気質で無口でも良いので、しっかり丁寧に仕事をしてくれる人の方が良いのです。

工事金額については、安いことも重要ですが、それよりももっと大切なのは、見積書の内容がしっかりしているか?見落としや、いい加減な数量を入れていないか?という点です。(見積書は、工事契約の前に取るものですので、良い判断の材料になります。)見積書というのは、ただ単に工事の金額が書いてあるだけで無く、どういう工程で、どういう種類の工事をするのか?ということも読み取ることが出来ます。そこで、工事全体を事前に把握する能力や、段取りの良さが分かります。又、見落としが沢山あると、当然金額は安くなりますが、工事の後半になってくると資金繰りが段々苦しくなってくるので、手抜き工事のきっかけにもなります。結果、仕上がりの品質が非常に悪くなり、最初は安いと思っても、後々困ることになります。

安く良い家を手に入れるということは、適切な工事内容で安く施工してもらう。ということであって、何でも良いから安くしてもらえれば良いといのとは違います。この点のバランスの判断とアドバイスが出来るのも、設計事務所を通して家をつくるときの大きなメリットです。




バックナンバーリスト

01「家づくりにかかる総費用は?」
02「家を建てる費用」(工事費)
03「家を建てる費用」(設計料)
04「土地選びについて」
05「良い設計事務所とは?」
06「良い工務店とは?」
07「設計事務所への依頼の仕方」




京都の建築設計事務所・波多野一級建築士事務所
A.C.E. 波多野一級建築士事務所

by acehatano | 2008-07-20 17:05 | わかりやすい家づくり入門
2008年 07月 17日
祇園祭2008 山鉾巡行
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函谷鉾・市役所前

祇園祭の山鉾巡行が今日、快晴の中行われました。
当事務所のアトリエ2から、歩いて1分で鉾の巡回コースなので前半を少し見てきました。マイフェイバリット鉾は、長刀鉾、月鉾、函谷鉾、船鉾。何故かというと、やはり子供のころ見た時のインパクトで決まってる気がします。その巨大さ、印象的な名前、特徴的なデザイン。皆さんのご贔屓の鉾はどれでしょうか?

by acehatano | 2008-07-17 15:54 | 散歩・旅
2008年 07月 15日
「建築ジャーナル」8月号
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7月31日(木)発売の「建築ジャーナル」8月号に、A.C.E.波多野一級建築士事務所の作品が掲載されます。

「建築ジャーナル」は1978年創刊の建築雑誌で、一般書店にも置いてありますが、どちらかというと業界雑誌になります。その編集コンセプトは、「建築設計の実務に携わる人々が直面する問題を取り上げ、建築プロフェッションのあり方を追求する。」という、かなり堅い感じの雑誌ですが、書店の建築専門コーナーで見かけた方は是非ご覧下さい。

建築ジャーナル社:http://www.kj-web.or.jp/

by acehatano | 2008-07-15 18:47 | 建築
2008年 07月 10日
分かりやすい家づくり入門05「良い設計事務所とは?」
設計事務所を選ぶとき、作風や考え方に共感出来たり、魅力を感じたりすることや、設計者を人として信頼できると思えることは最も大切なポイントですが、今回は、一般的な例として、質の高い設計事務所の条件について書きたいと思います。



設計事務所の仕事


まず、設計事務所の仕事というものを、ものすごく簡単に説明しますと、

(1)クライアントと打合せを行い
 ↓
(2)最善の建築計画(プラン)を作り
 ↓
(3)そのプランを法律に適合させ
 ↓
(4)工事価格が適正かどうかを見極め
 ↓
(5)工事が正しく行われていることをチェックする

という仕事です。又、重要なのは不動産屋や工務店(ゼネコン)と利害関係に無い中立的な立場で、クライアントの利益を守る為に仕事を進めることを基本としていることです。特に(4)と(5)は中立的な立場でないと出来ない部分です。業者と利害関係にあると決定権が少なく、チェックが甘くなります。姉歯事件もこの弊害により起きました。

そして、要求される重要な能力は

(A)設計能力
要求された条件に合い、快適な建物を設計する為の知識、発想力、実現力、美的センス等があること。

(B)建築関係法規の運用能力
建築関係の法律をよく知っている。それによって適法かつ、より自由な計画が出来ること。又役所窓口との折衝能力が高いこと。

(C)コスト管理能力
示された予算内で、バランス良くコストを配分し、調整する能力。

(D)工事監理能力
工事を良く把握しており、設計図通りに施工されていることをチェックする能力。

です。よって、この4項目について能力の高い設計事務所が、注文住宅の設計において優秀な設計事務所ということになります。
これ以外にも色々なサービスを行っている事務所がありますが(不動産斡旋や、ローン計画サポート、工事職人の手配など)、これらのサービスはあくまでサブ的な存在です。色々キャッチーなサービスを提示しないと他と差別化出来ない、という問題から色々なサービスを行うところが増えてきました。しかし、これらに目を奪われて肝心なところを見誤ると、結果的に良くない家が出来てしまいます。



設計事務所の種類


大きく分類すると3つの様態があります。

(1)下請け型 設計事務所
ハウスメーカーや、不動産屋に付属している、又はその下請けを仕事の中心にしている設計事務所です。パターン化したレディメイド的な内容の仕事を迅速にこなすのは得意ですが、個別のクライアントに合わせた設計や、じっくり時間をかけて詰める設計は不得意です。

(2)組織型 設計事務所
企業型の設計事務所で、複数の建築士(20人程度〜1000人程度)が在籍し、物件ごとに社内でチームを組んで、それぞれのチームの裁量で設計を進めていくスタイルの設計事務所です。利益率の低い住宅はあまり設計せず、ビルや集合住宅、施設などの標準的な設計を得意とします。設計の質は、担当者のレベルによって決まります。作風も担当者によって様々です。

(3)アトリエ型 設計事務所
設計者の名前が事務所名になっているなど、誰の責任による設計なのかをはっきり打ち出しており、代表者自らが設計をする事務所です。オーダーメイドの住宅設計を得意としているのは、多くはこのアトリエ型設計事務所です。事務所によっては住宅以外の建物も設計します。設計の質は、代表者の方針や能力で決まります。(当事務所もこのアトリエ型 設計事務所に属しています。)



設計事務所の時間の使い方


アトリエ型 設計事務所の代表者の仕事は3つ

(1)建築設計の本業
(2)事務所経営(営業・広告活動など)
(3)設計以外、その他のサービス

場合によっては代表者の仕事は、(2)事務所経営と(3)その他が90%で、(1)本業の設計は10%ぐらいしか関わらない、というところもあります。家が完成するまでに使う費用と時間は有限ですから、出来る限り(1)本業に専念してくれる設計事務所が良いのは当然です。ですので、営業・広告活動も大切な仕事ですが、代表者がしっかり計画を考え、図面を描く時間を確保し、全ての図面をチェックしているかどうかを確認することが重要です。

その為には、仕事の数を無闇に増やさない。という事が大切ではないかと思っています。仕事の数が多すぎると、結果的に一物件あたりに掛けるエネルギーが少なくなって、薄味になってしまいます。又、それに付随して本業以外の営業やサービスもどんどん増えていくからです。一つ一つ、丁寧に作ることは物づくりの基本だと思います。例として、私の場合ですと、完全に把握出来る仕事量として、1年あたり設計する住宅5軒を限度にしたいと思っています。

次回は「良い工務店とは?」について書きたいと思います。



バックナンバーリスト

01「家づくりにかかる総費用は?」
02「家を建てる費用」(工事費)
03「家を建てる費用」(設計料)
04「土地選びについて」
05「良い設計事務所とは?」
06「良い工務店とは?」
07「設計事務所への依頼の仕方」




京都の建築設計事務所・波多野一級建築士事務所
A.C.E. 波多野一級建築士事務所

by acehatano | 2008-07-10 20:32 | わかりやすい家づくり入門
2008年 07月 10日
6月の詩仙堂
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少し前ですが、独立するという大学時代の友人Mと詩仙堂に行きました。
詩仙堂は大学時代に(故)材野先生に勧められて見に行ったのが最初でした。行くたびに以前は分からなかった演出の巧さが徐々に分かってくる、奥の深い隠居です。

※詩仙堂は、江戸時代初期(1641年)に石川丈山が築造した隠居です。高低差のある回遊式庭園と鹿おどし(正式には僧都又は添水)、望楼が付いたユニークな造形の嘯月楼が見所です。

by acehatano | 2008-07-10 09:55 | 散歩・旅
2008年 07月 02日
分かりやすい家づくり入門04「土地選びについて」
分かりやすい家づくり第4弾は土地のお話です。土地選び、土地探しはとても難しくて重要なところですので、皆さん色々悩まれます。探し始めて2〜3年悩まれる方も多いです。土地選びに関して、押さえておかないといけない重要な項目は以下です。

(1)相場価格
(2)土地の形状
(3)環境
(4)法令・規制
(5)地盤強度
(6)売り主(不動産屋)の事情

これらの要素が複合的に組み合わさって土地の価格が決まります。では、それぞれの要点を見ていきます。

(1)相場価格について
正確に適正な相場価格は、実はプロの不動産業者にしか分かりません。素人が様々な相場事情を理解するには、数を見て回って徐々に理解するしか無いと思います。しかし、最初に目安として利用するのに有効なのは、

(a)地価公示価格
(b)路線価格
(c)都道府県地価調査

の三つです。それぞれ、(a)は国土交通省のウェブサイト(http://tochi.mlit.go.jp/)、(b)は国税庁のウェブサイト(http://www.rosenka.nta.go.jp/)、(c)はお近くの市役所で確認することが出来ます。(b)路線価の方は少し分かりにくいと思いますので、お近くの税務署に行って聞いた方が早いかもしれません。又、路線価は公示価格から約2割減じた表示となっていますので、目安価格=路線価格×1.25倍、となります。(c)都道府県地価調査で京都市の場合はこちらで見ることができます(http://www.city.kyoto.lg.jp/rizai/soshiki/4-1-2-0-0_2.html)。
ただしこれらは、あくまで目安であって他の条件により実際の価格は変動します。

(2)土地の形状について
整形な四角形、又は十分な広さのある土地なら問題はありません。そのかわり、値段もそれなり高額になると思います。変形敷地、傾斜地、狭小地など建物が建てにくそうなイメージの土地の場合、人気が無く、値段は下がる場合が多いです。しかし、変形敷地や傾斜地、狭小地などは設計の仕方によっては、面白い魅力的な住宅がつくれる場合があり、必ずしも実際に建物が建てにくい訳ではありません。購入に迷った時は、設計力のある設計事務所に相談し、アドバイスしてもらうのが良いと思います。(ステレオタイプな家を大量販売するのが得意なハウスメーカーや工務店などは、変形敷地に対応する特別な設計は不得意なので避けた方が良いと思います。)

(3)環境について
主なチェックポイントは以下です。

(a)交通の利便性
(b)買い物の利便性
(c)住環境(通風、湿気、日照、景観、騒音、防犯、災害等)
(d)医療・福祉施設へのアクセス
(e)子育て、教育環境

出来るだけ敷地周辺を歩いてみたり、インターネットで周辺環境を調べたり、地元の人に評判を聞くのも良いかもしれません。

(4)法令・規制
結論としては、どのような規制があり、どの程度の大きさの家が法的に建てられるのかは、敷地によって様々なので、建築士に相談しないと最終的に分からないと思います。一般的に一番馴染みのある法令は、建ぺい率、容積率などのように、土地面積に対してどのぐらいの広さの建物が建てられるのか?という規制ですね。あと、第一種低層住居専用地域、等の用途地域による規制。これは、ある程度の目安にはなりますし、大きな問題が無い場合そのままの数字通りに建てられます。
しかし、建物に関係する法令は様々なものがあります。主なもので、建築基準法、都市計画法、消防法、宅地造成規制法、道路法、駐車場法、自治体の建築条例、景観条例、その他場所によって色々な規制がかかってきます。これらを全て網羅し、役所と折衝し、計画案を考案するのは一般には知られていませんが、意外に大変なことなのです。又、法令の運用次第では、場合によっては建築不可という場合もあり得ます。ですので、設計能力だけで無く、法律にも詳しい設計事務所を選ぶことが大切です。

(5)地盤強度
地盤強度が弱い場合、建物を建てるにあたって地盤改良や、杭を打つ必要があります。しっかり対策すれば良いのですが、購入前に土地の持ち主、不動産屋に地盤の強度について「地盤改良の必要が無いか」聞いておきましょう。地中の見えない部分での欠陥は後々大きな出費が必要になります。不明な場合は、購入前に地盤調査をするのも良いと思います。私の設計事務所では、設計を依頼頂ける予定のお客様には地盤調査と分析のサービスを行っております。

(6)売り主の事情
実はこれが一番相場に影響するところかもしれません。例えば、売り急いでいる物件は安くなりますし、他の人と競合するぐらい人気の土地は高くなります。ただし、本当にお得な掘り出し物は、業者が先に目を付けていますので、一般市場には出ないことが多いです。まずは、買う側が急いで高く買いすぎないように注意しましょう。

以上が一般的に注意する項目です。
しかし、本当に最も重要なのはあなたが「そこに住みたいかどうか?」を自分の本心に聞いてみることです。これは直感的で、ある種動物的な営巣本能に頼るということなのですが、人間だって動物です。今居る場所が自分にとって快適かどうかは、直感で見分けられるはずです。
まず、その土地を初めて訪れた時の印象を注意深く思い出してみましょう。周りの景色や、光の入り方、風の抜け具合、駅から歩いてきた道、など色々と思い出すうちに何となく好印象なのか、悪い印象なのかがぼんやり分かってきます。また、その土地には一つとても気に入った部分があるというのも重要です。その気に入った部分(例えば景色が抜群に良い。等)があれば、他のところは多少悪くても気にならない。・・・と思えるなら、それもあなたに合った土地なのだと思います。




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02「家を建てる費用」(工事費)
03「家を建てる費用」(設計料)
04「土地選びについて」
05「良い設計事務所とは?」
06「良い工務店とは?」
07「設計事務所への依頼の仕方」




京都の建築設計事務所・波多野一級建築士事務所
A.C.E.波多野一級建築士事務所

by acehatano | 2008-07-02 15:43 | わかりやすい家づくり入門