<   2007年 07月 ( 7 )   > この月の画像一覧

2007年 07月 31日
久多の友禅菊
f0111673_0191398.jpg


















休日を利用して、京都市の最北端にある、久多という場所に行ってきました。
花背をさらに北東に進むルートでも行けるのですが、峠の細道なのでバイクだと比較的快適なルートです。しかし、今回は車なので、道巾の広い滋賀の花折経由で行きました。片道約1.5時間。
茅葺きの集落と、友禅菊という花が現在見頃を迎えているという情報でしたが、中々静かでのんびりした空気が漂う良い場所でした。又、田んぼの稲が青々として凄く綺麗でした。こういう所で育てられた米はさぞ美味いに違いありません。同じ京都市でもかなり別世界でした。

by acehatano | 2007-07-31 00:26 | 散歩・旅
2007年 07月 26日
木製キッチンと薪ストーブ
昨日、「広沢の家」(リフォーム)の見積図面を片山工務店さんに提出しました。
私の作業は少し一段落しましたので、今日は少し落ち着いてブログを更新できます。
(見積する方はこれから大変ですが、頑張って下さい。)

今回のリフォームでは、薪ストーブと木製カウンターのキッチンを設置します。
薪ストーブは、別荘や郊外の広い敷地で採用されることが多いのですが、意外にも市内で設置されている方も多いようです。気をつけて見てみると、割と頻繁にそれらしい煙突を発見できます。
今回設置予定のストーブはネスター・マーチン。燃焼方式が優れていてい、煙がとてもクリーンな機種です。最近の燃費の良い自動車と同様に、とても燃焼効率が良く、炎の美しい製品です。竣工は10月末なので火を入れるのは、涼しくなってからですね。

あと、木製カウンターのキッチンですが、実は昔自力で造った事がありました。吉村順三の折りたたみ椅子をデザインした富山県のM先生に木工指導して頂きながら杉板をくり抜き、ステンレスシンクを取付け、スチールのフレームに載せて作ったシンプルなものでしたが、中々使い心地は良かったです。ただ、自然素材ゆえメンテナンスには気を遣いましたが、それも楽しいものです。

普段は、メンテナンスの事もあってあまりお勧めしてはいないのですが、今回はクライアントが是非木製で・・・という強い要望があり、私も是非もう一度作ってみたいと思っていたこともあり、採用する事になりました。出来上がりが楽しみです。

f0111673_1092280.jpg








杉板のキッチン
(大手町の町家)

by acehatano | 2007-07-26 10:16 | 建築
2007年 07月 17日
ローコスト
最近、ローコスト住宅について考える機会が多いように思います。
ローコストであることは、求められている建築設計内容とはしばしば相反することであったりします。例えば、シックハウス対策として自然素材を多用すること、高断熱、高耐久性、バリアフリー、省エネルギーな設備、個性的な外観・内観、変形敷地や悪環境に合わせた特別な仕様等、多く存在します。これらは高額なものになりがちです。

世の中には、これらのハイスペックをとてもローコストで実現しました!というキャッチコピーの住宅が多く並んでいます。しかし、当たり前の事ですが、ローコストと言っても、そうでない住宅(安い人工素材を使い、断熱性の低いもの等)よりは確実に高くなるはずなのですが、表示価格の中には設備や、外部の配管を別途費用として計上していないものもあり、その内訳も不明瞭です。そして、現実的には不可能な数値だったりします。

「でも、何とか上手く設計して安く実現するのが建築家でしょう?」と言われるかもしれないが、我々は魔法使いではないので無理です・・・と言ってしまいたくなりますが、言い切ったら職業上駄目になる気がしますので、少なくとも前向きに考える必要があります。

そこで、唯一我々が使えるのは、「最も効率の良い方法で造る。」という技です。表面積を出来るだけ小さくするボリューム。プランニングはシンプルに。ディテールはシンプルに。断面は低く。構造のフレームは規則的に。グリッドやモジュールは既製品寸法に合わせる(一般的には910ミリ、又は3の倍数等)。安価で性能の良い既製品を使用する。素地仕上げを多用する、又は仕上げない。乾式工法を多用する。工種を限定する。等、これらの手法もまた多く存在します。ただ、この使い方を誤るとただのバラックになったり、生活を楽しめない、退屈でつまらない家になったります。

この技の組み合わせと使い方、が我々の能力にかかっている。という気がします。又、どのくらいこの技を使うのか?というレベルの設定(=最低限確保したい品質)も我々の問題でもあります。

by acehatano | 2007-07-17 14:16 | 建築
2007年 07月 09日
設計者冥利
今日、とても嬉しい事が二つありました。

一つめは、先日竣工した「巴の家」の竣工式が、敷地である境内の本堂で盛大に行われた事。そして、その式に招待された事です。多くのお寺関係の方々や、檀家の方々が来られていたのですが、ご住職や檀家総代さんのお話の中で「お寺や地域の未来を、より良くして行きたい。」という、一途な思いが感じられ、新しい庫裏(巴の家)の設計というその一部に、微力ながら関われた事を誇りに思う事が出来ました。
又、式の後、お昼に頂いた精進料理はとても美味しかったです。精進料理は大好きで、紫野和久傳の典座料理、親戚筋である海宝寺の普茶料理に続き、生まれてから3度目の精進料理でしたが胃腸の調子を崩していたにも関わらず、完食してしまいました。

二つめは、少し前に竣工した「町家・福田本店」の竣工お祝いに呼んで頂いた事。こちらは、棟梁とクライアントが大の仲良しという事もあって、ファミリーパーティーに寄せてもらったという感じで、アットホームなお祝いでした。しかし、自分で設計した空間で頂く晩ご飯は格別です。又、いつもながらですが、お漬け物が美味い。あと、何と言っても嬉しいのは、クライアントのご家族が楽しそうに家で過ごされる姿を見れた事でしょうか。

「建築家として、もっとも、うれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って。そこで良い生活がおこなわれているのをみることである。日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか」
建築家・吉村順三(1965)

巨匠の言葉を思い出しました。

by acehatano | 2007-07-09 00:33 | 建築
2007年 07月 05日
北海道3・水の教会
f0111673_22534345.jpg














二日目は、トマムまで足を伸ばし安藤忠雄さん設計の水の教会を見に行きました。学生時代にバイクで一度訪れていたので、11年ぶりで2度目です。

山の奥地にあり、山道を延々2時間も運転しなくてはなりません。しかも、旭川からの道順をカーナビの自動ルート設定に頼っていたら未舗装の山道を通るはめになって、凄い振動で、まるでラリーをしているような気分でした。ただ、この道はかなりの近道だった事が後で判明しました。恐るべしカーナビです。

この水の教会はホテルに付属している施設なので、ホテルに車を止めて、フロントで見学の申し込みをし、見せてもらいました。
ただ、ホテルがバブルの絶頂期に建てられたこともあり、今は経営的に相当厳しいと見えて一部施設を閉鎖してたり、ホテルのメンテナンスがされていないように見えました。水の教会は大丈夫かな・・・と少し気になりましたが、見学してみると、多少の経年変化は見られたものの、こちらは昔とまったく変わらない、力強い姿を維持していました。
しかし安藤さんのこの時代の作品はどれも緊張感があって、ダイナミックで、凄みを感じます。

by acehatano | 2007-07-05 23:04 | 散歩・旅
2007年 07月 02日
北海道2・旭山動物園
f0111673_22114822.jpg



















まず、北海道初日はこのところ絶好調の旭山動物園に行きました。
噂通り、すばらしく良くできた動物園で、見せ方や解説、充実した施設と丁寧なスタッフ。さらに、大抵こういう場所のランチは美味しくないものですが、意外にどうして中々美味い。
リピーターが多く存在する理由が分かった気がしました。

私の職業的には、動物舎の建物が気になっていたのですが、確かに動物の行動や生態を上手く見せる工夫が随所にしてあり、感心させられるものでしたが、空間の質という点においては、ビルや倉庫然とした室の窓から動物を覗いているような種類のもので、ステレオタイプの動物舎とあまり変わらなかった点が残念でした。もう少し見る側と動物側の空間の質に一体感があった方が良くなると思いました。

しかし、実際はそういう欠点よりも、所狭しと並べられた丁寧な解説や展示、サービスの良さや、入園者を楽しませる工夫の密度が非常に高く。施設全体が生き生きして見えました。これはひとえにスタッフの努力によるものだと思いました。

写真は、当動物園においてメジャーなアザラシやシロクマではなくて、あまり動かないカピバラです。実物を見たのは初めてだったのですが、その何とも言えない愛らしい姿にやられてしまいました。

by acehatano | 2007-07-02 23:09 | 散歩・旅
2007年 07月 01日
北海道1
f0111673_1225125.jpg
仕事の合間を見つけて、北海道に行ってきました。何回かに分けて、レポートしたいと思います。
気温はこちらより5℃ほど低く、かなり快適な気候でした。ただ、この写真は快晴ですが、梅雨の無いはずの現地は、なぜか毎日曇り続きでした。
飛行機は雲の上を飛ぶので、快晴なのは当然なのですが、旅の始まりと終わりに快晴の空を見られる、というのは中々良いもので、飛行機で旅する良さの一つだと思いました。
(でも、本当は現地快晴が最高なんですけどね。)

by acehatano | 2007-07-01 12:12 | 散歩・旅